東北大学附属図書館医学分館HOME

#医分_本の紹介

利用者の皆さんに紹介したい医学分館の本

医学分館公式X(旧Twitter)にて、ハッシュタグ「#医分_本の紹介」を付けて、不定期に本の紹介をしています(2022.11~)。
このページは、その紹介内容のアーカイブです。

統合失調症1』。著者の中井久夫氏は、数多くの著書を遺した精神科医。患者に接近するため「病棟の一部になろうと思った」著者は、統合失調症をどのように診たのでしょうか。『統合失調症者における「焦慮」と「余裕」』など、5編の論文が収められています。2024.11.26
だから医学は面白い : 幻 (ビジョン) を追い続けた私の軌跡』。明治から平成までを生きた日野原重明氏が語る医療者へのメッセージ。オスラーとの出会いやよど号ハイジャック事件など、節目となった出来事にも触れながら、医学・医療の魅力を伝えています。2024.11.13
医学の歴史』。東北大学にも在籍したことのある病理学者、梶田昭氏の著作。古今東西の医学の歴史が、多彩なエピソードを交えて300ページほどの文庫本の中に凝縮されています。医学のこれまでを概観できるとともに、これからの医学を考える糧になる本です。2024.11.08
「気づく」とはどういうことか : こころと神経の科学』。よく使う「気づく」という言葉ですが、私たちはどういうメカニズムで"気づいて"いるのでしょう。"気づき"や"こころ"をテーマに、神経心理学者である著者が思索を紡いだ1冊です。2024.10.30
医療専門職のための研究論文の読み方 : 批判的吟味がわかるポケットガイド』。論文の内容が科学的に正しいか確認する方法を述べた本。チェックポイントが簡潔にまとめられており、論文を読むための事前準備として負担を感じず読むことができます。2024.10.18
認知症ケアに活かすコミュニケーションの脳科学20講 : 人のつながりを支える脳のしくみ』。認知症の方と良いコミュニケーションを取るためには?記憶・情動、共感、直観と内省、自己効力感などに関して、実践に役立つ脳科学の知見がまとめられています。2024.10.11
世界は分けてもわからない』。トリプトファン、ランドルト環、世界一豪華な美術館、スペクター事件…。近づかないとわからないのに近づくと周りのことがわからなくなる、そんな科学のジレンマを一見無関係な7つのエピソードから語っていきます。2024.10.03
内臓感覚 : 脳と腸の不思議な関係』。IBS(過敏性腸症候群)の研究を通して、「脳から腸へ」だけでなく「腸から脳へ」のルートの重要性が分かってきました。「本当の第六感」とも言うべき内臓感覚の正体に迫る過程を、一般読者にも分かるよう提示しています。2024.09.26
マインドフル・プラクティス : 医療を支えるマインドフルネス : ある臨床家の実践』。熟達した医師は、目の前の患者だけでなく自分の内面のプロセスにも意識を向けるといいます。「マインドフルネス」によって医療の質をどう改善できるかが示されています。2024.09.03
経済学を知らずに医療ができるか!? : 医療従事者のための医療経済学入門』。医療のおカネ問題、考えたことはありますか?臨床医療も医療経済も、目指すのは人々の健康。医療関係者向けの本書で、視野を拡げてみてはいかがでしょう。2024.07.22
高齢者カウンセリング : 傾聴からはじまる出会い』。心の問題を解決し、豊かな生活につなげる手法の一つ、「傾聴」。一見簡単そうでも、相手の話に耳を傾けて聴くことはなかなか難しいものです。本書では傾聴について、高齢者への理解とともに学べます。2024.07.16
誰かと話したい : 精神病棟の窓から』。1970年に筆者が開設した「鍵と鉄格子」のない全開放型精神病院。その病院ではどんな日常が過ぎ、どんなことが起きたのでしょうか?「誰かと話したい」という患者さんの想いを理解してほしいと筆者は訴えています。2024.07.08
意識と感覚のない世界 : 実のところ、麻酔科医は何をしているのか』。麻酔薬を駆使して患者の痛みを取り、手術の安全な進行を支える麻酔科医。新生児から脳性麻痺の患者まで、一人一人に最良の麻酔実施を目指す、著者の経験と思考の跡が示されています。2024.06.28
麻酔をめぐるミステリー : 手術室の「魔法」を解き明かす』。未だ完全には解明されていない全身麻酔の仕組み。麻酔を巡る謎の数々をこれまでの研究と紐づけながら、初学者でもとっつきやすい対話形式で紹介した本です。研究の持つ魅力が伝わってきます。2024.06.06
平静の心 : オスラー博士講演集』。"The practice of medicine is an art, based on science."等の名言で有名なオスラー博士の講演集。医師として必要な態度とは?それを養うには?寝る前の30分の読書を勧めるなど、本を通して自己を磨く意義も説いています。2024.03.28
みんな、かつては研修医だった。医師が答える医師たちの悩み』。研修医として過ごす日々には、様々な悩みが生じることでしょう。本書はそんな悩みに本などの一節を交えながら答えた「こころの処方箋」です。ほっと一息つきたい時に、開いてみてください。2024.03.13
アフォーダンス』。ロボット工学、ものづくりなど様々な分野で注目を集める知覚の理論「アフォーダンス」。ジェームズ・ギブソンによる理論完成までの歩みを紹介するとともに、「アフォーダンス」の考え方を例も示しながら解説しています。2024.02.28
われわれはなぜ死ぬのか : 死の生命科学』。生命科学者である柳澤桂子氏が考える「死」。細胞の分裂、劣化、死といった現象に手がかりを求めつつ、氏の幅広い教養を踏まえて、死の意味を考察した本です。「死は生を支え、生を生み出す」ものだと説きます。2024.02.08
トップアスリートの動きは何が違うのか : スポーツ科学でわかる一流選手の秘密』。スポーツ選手の動作が優れている理由とは?ハンマー投げ、猫ひねり、運動観察などをテーマに、合理的で巧みな動作の秘密を、バイオメカニクスなどを使って解明していきます。2024.01.30
僕が医者を辞めない理由 : ブラック・ジャック的おじさん!?になりたい 』。若手医師や医学生には、患者の命を扱う仕事に自分が向いているか悩む瞬間があります。そんなあなたに、自称"いい加減"な外科医が医者として賢く前向きに生きていくコツを教えます。2024.01.19
脳に刻まれたモラルの起源 : 人はなぜ善を求めるのか』。通常、精神の問題と捉えられているモラルの問題。倫理観や道徳感情といった人間の持つ感性が、脳の構造と相関関係を持つことを示す脳科学や心理学の研究を紹介し、幸せな社会を築く鍵を探った本です。2024.01.12
失われてゆく、我々の内なる細菌』。我々の皮膚や体内に存在する膨大な数の細菌。こうした細菌がヒトの成長や病気発症に及ぼす影響を研究するブレイザー氏が、細菌の存在が持つ意義を示し、細菌の多様性を損なう抗生物質の過剰投与に警鐘を鳴らします。2023.12.22
命の格差は止められるか : ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業』。社会に住む人々の健康状態を決めるファクターとして、著者が注目したのは「格差」。「人々の絆」や「隔たりのない社会」といった目に見えにくいものが健康に与える影響を探ります。2023.12.14
大塚敬節著作集』。昭和期における漢方医学復興の立役者で、日本医師会最高優功賞を受賞した漢方医、大塚敬節氏の著作集。漢方医学の持つ特徴や世界観を説いた論説、薬方の研究、実際の治療の描写などを通じて、漢方医学の本質を窺い知ることができます。2023.12.07
親の死なせかた : 医者が父母の最期を看取って考えたこと』。医師の米山公啓氏が、両親を看取った経験や医師としての体験をもとに、「親をどう死なせるか」を葛藤も含め綴った著作。誰もが直面する親の死にどのように臨むべきか問いかけています。2023.11.29
臨床哲学講義』。2021年に亡くなった精神科医、木村敏氏の著作。統合失調症や内因性鬱病といった精神疾患の本質を、人間学的・現象学的な観点から捉える試み。DSMやISDなどの症状のみに着目した判断基準では見えない、背後にある心の病理を追究しています。2023.11.21
聖路加病院で働くということ』。日本でも有数の病院として知られる聖路加国際病院。そこで働く細谷亮太氏(本学OB)ら4名の医師・看護師の生い立ちと仕事ぶり、想いや生き方を描写することで、聖路加病院の特色の一端を浮き彫りにした著作です。2023.11.13
賢い皮膚 : 思考する最大の「臓器」』。皮膚はなじみ深い「臓器」ですが、その機能や様相には多くの謎が残されています。「皮膚は電気を起こしている」、「東洋医学ではなぜ皮膚に対する施術が多いのか」等々のトピックから、皮膚の本質に迫っています。2023.11.01
ライフ・プロジェクト : 7万人の一生からわかったこと』。第二次大戦終結後、ある週に生まれた全ての赤ちゃんを誕生から死亡まで追跡する調査がイギリスで始まった。費用や手間のかかるコホート研究の実現に努力した研究者たちの実話。2023.10.23
医学概論とは』。簡単そうでいざ答えるとなると難しい「医学とは何か?」という問い。医学をどう理解するかで国民がどんな医療を受けるかが変わってくるのだから、医学に携わる人だけでなく誰にとっても重要な問いだと、著者の澤瀉久敬は訴えています。2023.10.10
医療大転換 : 日本のプライマリ・ケア革命』。医療費の増大や医師の疲弊を抑え、満足のいく医療を提供するには?地域住民の既往歴や生活状況を把握し、 治療だけでなく予防や健康増進にも総合的に取り組む、「あなた」を専門とする医師が必要だと説きます。2023.10.05
なぜあなたの研究は進まないのか? : 理由がわかれば見えてくる, 研究を生き抜くための処方箋』。研究が進まず苦労している方が陥りやすい落とし穴と、その解決策を40の観点でまとめた本です。困難を突破して研究をやりとげるためのヒントが得られます。2023.09.26
世界を治療する : ファーマーから次世代へのメッセージ』。ハイチなどで医療活動に従事したポール・ファーマー氏の、若者に向けたメッセージを集めた本です。「医師という職業の成功を測るとき、どんな尺度を用いるべきか?」みなさんなら、どう答えますか。2023.09.13
ペニシリンはクシャミが生んだ大発見 : 医学おもしろ物語25話』。医療技術の発見や、医療機器の発明、開発についての歴史を25個の項目にわけ紹介。思わぬ失敗から生まれる発見や、研究者たちの争いなど、様々なエピソードを知ることができます。2023.09.06
私は三年間老人だった : 明日の自分のためにできること』。人は必ず年を取り、老いの時期を迎えます。若者には知りがたいその時のことを、老人に変装して確かめようとした著者。老人になってみたら、どんな出来事が起き、どんなことを思ったのでしょうか。2023.09.01
看護覚え書 : 看護であること・看護でないこと』。良かれと思って行われていることが実は患者に害を与え、見過ごされていることの中に大事なものがある。ナイチンゲールの言葉は今でも、看護に携わる人々の道しるべとなってくれます。2023.08.29
べてるの家の「非」援助論 : そのままでいいと思えるための25章』。精神障害をかかえた人々が活動する「浦河べてるの家」。商売を始めて生きる苦労を取り戻し、自分を語る言葉を得ていくメンバーの生き様を、当事者・医師・ソーシャルワーカーが語ります。2023.08.09
医療現場の行動経済学 : すれ違う医者と患者』。情報を提供する医師と治療方針を決められない患者のすれ違い。行動経済学では、人間が合理的な意思決定から逸脱する傾向があることを想定しています。双方のより良い選択のために必要なこととは?2023.07.25
患者の話は医師にどう聞こえるのか : 診察室のすれちがいを科学する』。患者とのコミュニケーション自体が治療効果を持ったり、診断のヒントを患者の本音がもたらすなど、患者とのやりとりが持つ力とそれを引き出す困難が、エピソードを交え描かれています。2023.07.19
「治る」ってどういうことですか? : 看護学生と臨床医が一緒に考える医療の難問』。看護の現場は、正解の無い状況での対応が求められる世界です。経験が少ないからこそ新鮮な見方ができる看護学生が、現代医療の難問について臨床医と対話した本です。2023.07.03
健康・医療の情報を読み解く : 健康情報学への招待』。健康や医療にかかわる数多くの情報。これらを適切に読み解き、意思決定や問題解決に活かすためにはどうしたらよいか。疫学やEBM(Evidence Based Medicine)の観点から見たポイントを解説しています。2023.06.20
看取り先生の遺言 : 2000人以上を看取った、がん専門医の「往生伝」 』。どんな病も病院に行けば治るという考えが浸透する現代に、治療しないことを選択するがん患者たち。がん専門医の岡部医師が、本当に穏やかに逝くための「死への道しるべ」を語ります。2023.06.13
医者のたまご、世界を転がる。』。研修医を終えると同時に、医療の世界を飛び出して、3年間で52か国を巡った旅の記録を綴った1冊。著者が各地で出会う驚きの体験や医療を通して、医者としてたどり着いた境地とは?2023.06.05
内臓とこころ』。東京芸術大学で教授を務めた解剖学者の三木成夫氏が、内臓の感覚とこころの形成について語った記録。胃袋、膀胱、口腔などの豊かな「感受性」が、よく感じるこころとすぐれた言葉を生むという独自の思想が、ユーモアも交えて展開されます。2023.05.25
こころの免疫学』。ストレスに伴う精神の不調が多く引き起こされる現代。著者の藤田絋一郎氏は、こころの病には脳だけでなく、腸内細菌や食べ物を含めたからだ全体が関わっているのではと指摘します。精神疾患の捉え方を見直すきっかけとなる本です。2023.05.19
ブータンの小さな診療所 』。人脈や縁をたどり、ブータンへとたどり着いた著者の坂本龍太氏(本学医学部OB)。高齢者の健康診断を通して、ブータンに疾病予防を根付かせようと行動する著者に、様々な文化の違いや人との出会いが訪れます。2023.05.10
医師の感情 :「平静の心」がゆれるとき』。著者の体験や取材をもとに、臨床場面で医師が感じるさまざまな感情を記述した一冊。共感が難しい患者への怒り、医療の不確実性から生じる恐怖、悲嘆や恥が医療行為に及ぼす影響。自分の感情に向き合うヒントに。2023.04.26
不確かな医学』。医療とは常に不確かさ、不完全さの中で良い判断を求められる世界です。そんな世界の中で著者が見つけた「若手医師が実地で学んでいくときの手引きとなるような医学の法則」とは?2023.04.19
科学者の卵たちに贈る言葉 : 江上不二夫が伝えたかったこと』。研究の世界では、うまくいかない苦しみをしばしば味わいます。そんな時「つまらない研究なんてない」、「他人と戦わない」、「人真似で構わない」など、一見逆説的な言葉が心を支えてくれます。2023.03.29
患者さんとの接し方』。せっかく良い診療をしても、少しの行き違いでトラブルになることがあります。医師は患者さんにどのように言葉をかけ、振舞ったらよいのでしょうか。ベテラン医師が失敗談も含めて事例をもとにアドバイスしてくれます。2023.03.22
こんなときオスラー : 「平静の心」を求めて』。ウィリアム・オスラー博士は、実際に患者を診ながら学ぶ医学教育の大切さを説いた優れた教育者でした。悩みや迷い、困難に陥った時、オスラー氏の言葉を通して学び方、生き方のヒントを与えてくれる本です。2023.03.14
死ぬ瞬間:死とその過程について』。終末期患者との会話から、死への過程で生じる不安・恐怖・希望といった人の心の動きについて著者が学んだ記録。「望みのない」病人を避けず、人生最後の時間を過ごす手伝いができるようにとの願いが込められた著作です。2023.03.06
せいめいのはなし』。生物学者、福岡伸一氏と、4人の学者・作家との対談集。「科学を考えるときに、文学的な想像力が必要だし、文学を考えるときに、科学的な言葉の解像度が必要」と述べる著者が、生命にまつわるテーマについて対話を通し自由に探求します。2023.02.28
医師は最善を尽くしているか : 医療現場の常識を変えた11のエピソード』。医療のパフォーマンスを上げるために医師がすべきことは?勤勉さ、正しく行う、工夫。あたかも現場にいる感覚になるような描写を交え、医師という職業への理解を深めてくれる本です。2023.02.20
生きがいについて』。医師、神谷美恵子の著作。生きがいとは何でしょうか。同じ状況でも、生きる喜びを持つ人もいれば悩み苦しむ人もいます。生きがいの喪失から立ち直るまでの過程と心の在り方を示し、読者が生きがいを考える手助けとなってくれる本です。2023.02.09
時間がなくても、お金がなくても、英語が苦手でも、論文を書く技法 : 臨床医による臨床医のための3Step論文作成術 改訂2版』。忙しい臨床医が論文を書くには?「弱さを自覚して、アイデアで勝負」「利他の精神を忘れずに」など、現実的な方法の紹介です。2023.01.26
オープンダイアローグ:私たちはこうしている』。精神医療で使われる介入方法の一つ「オープンダイアローグ」。診断と治療だけでは助けられない人を、「対話」が変えていく。日本で実践するために、著者の経験に基づいた工夫やアイデアが示されています。2023.01.19
ユマニチュード入門』。コミュニケーションにもとづいたケアの手法「ユマニチュード」。視線をつかむ、ケアを実況中継する、広くやわらかく触れる、立って歩く・・・。「ユマニチュード」提唱者による、相手の存在を認めるケアを行うための入門書です。2023.01.12
ケアの本質:生きることの意味』。医療や看護の分野で重要なキーワードの一つである「ケア」。この本はケアを「人や対象の成長を助けること」と捉え、その意味や特質を探求した哲学的な著作です。ケアすることは人が生きることとどう関係するのでしょうか?2023.01.05
イラスト解剖学』。単なる丸暗記となりがちで興味を持ちにくい解剖学に「どうしたら食いついてもらえるか」を意識し、味のあるイラストが多数掲載された本となっています。最新の第10版は、以下のリンクから電子ブックでも利用可能です。リンクURL2022.12.14
初回ツイート利用者の皆さんに紹介したい医学分館の本を、不定期にツイートしていきます。今回は、朝倉書店から出版されている『内科学』。1977年に初版が出版された、定評のある書籍です。今年3月に出た最新の第12版は、以下のリンクから電子ブックでも利用できます。リンクURL2022.11.30