|
|
![](./picture.jpg) |
文政5年に行われた仙台藩医学校の人体解剖では、渡部道可(1772-1824)が総指揮、助教佐々木仲澤が「存真図腋」として公式記録をまとめ、道可が序文をよせている。
道可は、その序文の中で 「人体解剖は中国で始まり西洋に伝わった。その後中国では陰陽五行説のため廃れた。したがって、解剖学が西洋から伝わったからと
いって、これを排斥してはいけない。」 との説を述べている。
これが河野杏庵(後三代学頭)など漢方医の反感を買い、多紀元堅や松崎復明などまでを巻き込む論戦となった。
本書は、道可から六代目にあたる渡部道甫(1826-1869)が、先祖の説に対する反論をとりまとめたものである。
|
|
|
|